千葉実験所について


 千葉実験所は東京大学生産技術研究所の附属施設で、面積約9.2haを有し、六本木庁舎では実施困難な研究および大規模な装置や広い土地を必要とする研究が行われている。昭和37年4月、現在の六本木のキャンパスに移転するに際し、旧キャンパス(千葉市稲毛区弥生町)に存置されたもので、昭和42年まで千葉実験場と呼ばれていた。
 当初は 試験溶鉱炉 が設置されていたが、社会の要請と工学研究の発展に応じて、津波高潮実験棟、水工学実験棟(現共通実験棟)、大型振動台、レーザーおよびミリ波実験施設等が順次設置されていき、さらに船舶航海性能試験水槽(工学研究科所属)、構造物動的破壊試験設備、高電圧実験設備、地震による構造物破壊機構解析設備、風路付造波回流水槽実験設備等が設置された。また、不織布を用いた補強試験盛土、雨水浸透施設現地模型、等高集積シェル試験体等が作られている。これらの施設や設備の中には、複数の研究室で共用されているものも多い。
 平成7年1月には鉄筋コンクリート2階建てで延床面積3,767平方メートルの研究実験棟が新営され、実験所の研究基盤設備の画期となった。この新棟に移転あるいは新設した研究室において、先端素材の加工、プラスチックの射出成形、特殊電子ビーム溶解炉によるチタン等の精製、コンクリート構造物の耐久性などの実験・研究が活発に進められている。
 実験所の研究施設や設備の利用については、千葉実験所管理運営委員会が毎年各教官から提出される使用計画を審議し承認する仕組みとなっている。ここ数年、約30名の教官が40件前後のテーマを掲げて研究を展開しており、研究テーマも着実に更新されている。
 予算の執行を含むキャンパスの維持・管理や電力・水道等の基幹設備の保守などについては、実験所長以下6名の職員が当たっている。

千葉実験所 前田研の研究内容
大型電子ビーム溶解装置
電子ビーム溶解によるシリコンの精製
 写真左は最大400KW出力が可能な大型電子ビーム溶解装置である。本装置は、通常溶解が困難な、チタン合金、ニオブ、タングステン、モリブデンなどの高融点合金、並びに太陽電池用シリコンなど、多くの金属、化合物の精製と連続方向性凝固が可能なように設計されている。

千葉実験所 前田研の研究設備
 千葉実験所には、大型電子ビーム溶解装置のほかに、ICP(プラズマ発光分光分析装置)や、 酸素・窒素同時分析装置も設置している。 設備の詳細は「研究設備」ページをご参照ください。
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